みなさん、こんにちは。
都筑区で最も信頼される塾を目指しているエアフォルクです。
今回は、シリーズ化しているリスニングの学習法、3回目です。
前回、前々回の内容をまだ読んでいないという方は、できたら前の記事から目を通してください。
両方とも5,6分で読める内容です。
リスニング力をつける効果的な方法とは?
リスニング力をつける効果的な方法とは?②
なぜ英語は聞いたとたんに忘れるのか?
私は、リスニングでちゃんと聞けているのに、いざ解答を選ぼうとすると、どれだったか思い出せない、自信がなくなる、ということがよくあります。
それはいろいろなケース、いろいろな原因が考えられますね。
例えば、日付や総数などの細かい数字ですか。
それもありますが、もっと大まかなことも覚えていられないんです。
場所とか、理由とかもです。
どうして英語だと聞いたものをすぐに忘れちゃうんだろう?
なるほど。
それなら英語の語順に慣れる読み方を練習すると改善することができます。
スラッシュリーディングです。
スラッシュリーディングは、リーディング、とくに速読に役立つ長文読解法ではなかったですか。リスニングと関係あるのですか。
大いにあります。
言語の4技能とよく言いますね。
「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つのことです。
4つを均等に学習することが大切だと強く言われています。
はい、よく聞きます。
日本人は、「話す」「書く」の学習が不足していると。
そのとおり。
でも、もともと言語は、ある1つの領域だけ伸ばすことはできないのです。
1つの技能を鍛えれば、周りの技能にも良い影響が出ます。
ただ、1つの技能を鍛えるだけでは、限界があります。
なるほど。
「読む」「聞く」だけを鍛えるよりも、
「話す」「書く」も加えて4技能を鍛えた方がより効果的だということです。
ですから「聞く」技能を鍛えるために、
「読む」力を鍛えることは決して遠回りではないのです。
みなさんは、「英語は聞いたそばから忘れてしまう」という経験をしたことはありませんか。
日本語だとそんなことはないのに英語だとすぐに忘れてしまうことがあります。
これは英語と日本語の語順の違いに原因があると思われます。
英語の語順に慣れることがその問題を解決する一番の方法です。
ということで、英語の語順に慣れるにはスラッシュリーディングです。
リスニング力アップのためにもスラッシュリーディングの習慣をつけましょう。
音読は毎日の学習内容に必ず取り入れましょう。
スラッシュリーディングの効果
スラッシュリーディングの効果はざっとあげるとこのようになります。
中でも「英語の語順で理解できるようになる」が最も大切な効果です。
この力を鍛えることで、スピード、リスニング力、スピーキング力、ライティング力まで、英語学習におけるすべての技能にいい影響が出るのです。
英語の語順で理解できるようになる
まずは、次の英文を読んでください。
The old man taking a walk in the park lives in the big house opposite mine.
この英文を読むときに、
The old man / taking a walk / in the park / lives / in the big house / opposite mine.
意味のかたまりごとに、「/」スラッシュで区切りながら読みます。
最初は日本語に訳しながら読んでもいいのですが、
「公園を散歩しているその老人は私の家の向かいの大きな家に住んでいます」
というようなちゃんとした日本語を思い浮かべながら読むのではなく、
The old man / taking a walk / in the park / lives / in the big house / opposite mine.
その老人 / 散歩している / 公園で(は) / 住んでいる / 大きな家に / 向かいの
このように、英語の語順で考えるようにしましょう。
慣れてきたら、日本語の力を借りずに、読み進めましょう。
最初のうちは、この読み方では、なかなか頭に文章が入ってこず、
できるようになるのか不安を感じることもあるかもしれません。
ですが、大丈夫です。
徐々に慣れてきて、うまく意味を捉えながら読めるようになります。
長文読解のスピードがあがる
上の読み方を語順読みとも言いますが、
これにより、日本語の語順に直すという時間のかかる工程がなくなります。
当然ながら、長文を読むスピードもあがります。
英文解釈が正確になる
スラッシュリーディングでは、意味のかたまりごとに読んでいきます。
その見極めには、文法の知識、5文型の理解、英文構造の分析が必要です。
当然、スラッシュリーディングを行うことで、この3つの領域を鍛えることにもなるのです。
リスニング力があがる
語順読みに慣れてくると、英語の語順で聞いたまま理解ができるようになります。
読むスピードがアップするとリスニングの速いスピードにも対応力がついてきます。
また、英語の語順に慣れてくれば、聞いたものを忘れるという問題も徐々に解決していきます。
英語でのリスポンスが速くなる
「読む」技能を鍛えるスラッシュリーディングは、「話す」技能にも良い影響があります。
言いたいことがあるのに、英語だと発言のタイミングを逃してしまう!
という経験は多くの人が共有している問題だと思います。
英語の語順に慣れることによって、聞いて理解するスピードも速くなります。
また、「言いたいことを日本語で考えて、英語に直す」という翻訳の作業にも、英語の語順に置き換えるという時間のかかる工程が含みまれます。
これをなくすのがスラッシュリーディングの効果の1つなのです。
リスポンスも速くなり、タイミングを逃す回数も減ってきます。
スラッシュの引き方
それでは、どこにスラッシュを引けば(スラッシュポイント)いいのでしょうか。
スラッシュの引き方で、その人がその英文を理解しているかどうかが分かります。
変なところにスラッシュを引くと英文解釈の正確さに悪影響が出ることもあります。
以下のヒントを参考にしてください。
前置詞の前
前置詞とは、日本語の「てにをは」にあたり、
名詞の前につき、「形容詞句」「副詞句」を形成します。
主に、「場所」「時間」「状況」などを表す句を作ります。
in the park「公園で」場所
during the class「授業中に」時間
with my friends「友達と」状況
The basketball player / in the court / looks very small / among the other big players.
そのバスケの選手 / コートにいる / とても小さく見える / 他の大きな選手の中で
He was caught / eating lunch / during his English lesson / by the teacher.
彼は見つかった / ランチを食べるのを / 英語の授業中に / その先生によって
準動詞の前
準動詞とは、受験の3大単元「不定詞」「動名詞」「分詞」のことです。
この3つの単元をしっかり理解しているかどうかで、
長文読解のレベルが決まると言っても過言ではありません。
My brother went to the airport / to see his friend off. 【不定詞】
兄は空港へ行った / 友達を見送りに
My hobby is / taking pictures of birds / flying in the sky. 【動名詞・現在分詞】
私の趣味は / 鳥の写真を撮ること / 空を飛んでいる
The books / written by the writer / are a little too difficult / for me. 【過去分詞】
本 / その作家に書かれた / 少し難しすぎる / 私にとって
接続詞、カンマの前
My mother was cooking breakfast / when I got up.
母は朝食を作っていた / 私が起きたとき
Although I live near Tom’s house, / I seldom see him.
私はトムの家の近くに住んでいるけれど / めったに彼に会いません。
関係代名詞の前後
I have a lot of friends / who come from Germany.
私にはたくさんの友達がいる、ドイツ出身の
The athlete / whose gold medal was bitten / by somebody important / looked very sad.
そのアスリートは / 金メダルを噛まれた / 偉い人に / とても悲しそうだった。
まとめ
今回の話題はいかがでしたか。
スラッシュリーディングを意識した音読は非常に大切です。
単語の勉強も、文法の勉強も、過去問演習も受験を控えた高3生にはとても大切です。
毎日、続けなければいけません。
やらなければならないのは英語だけではありません。
ただ、どんなに忙しくても、音読も毎日のルーティンに組み込んでください。
スラッシュリーディングにはその価値が十分にあります。
スラッシュリーディングの題材も大切です。
また、音読をするなら、やみくもにいろいろな長文に手を出すよりも、
少数の良文を読み続けていく方が効果的です。
長文選択は、非常に難しいです。自分ではなかなか選べません。
一番信頼できる講師に相談するのが確実です。
いいスラッシュリーディングはいい文章選びから。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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