こんにちは。中川駅とセンター北駅のちょうど中間にある学習塾、エアフォルクです。
今回は、共通テストの英語について、解説します。
6月の勉強会でも話題にしましたが、改めてその傾向を分析します。
高1生以上は、ぜひ読んで参考にしてください。
「そろそろ共通テストの類似問題にでも取り組み始めようかな」という高3生は、その前にぜひご一読ください。
「もうとっくに取り組み始めているよ」という高3生もぜひ読んでください。
大問構成と概要
まずは、全体概要から把握しましょう。
どの問題にどのくらい時間がかけられるのかを確認していきましょう。
設問数と配点を見ると、第3問以降の1問あたりの配点が高いことが予測できます。
後半まで時間を残せるかがポイントとなりそうです。
今年の英語は、問題用紙上の総単語数が、これまでより1,000単語以上多くなったことからもわかるように、速読・即解の力を持っている人に有利だったと言えます。
前半部分の易しい問題で、時間をかけすぎないことが大切です。
第1問 A
ショートメールのやり取りです。
確実に正解したいレベルの問題です。正解は当然として、素早く処理することを心がけましょう。
【AとBのやり取り】
A 問題が起こり助けを求める・・・①
B 言われた通り確認したが、問題を解決できない・・・②
A 勘違いで問題が解決したことを報告・・・③
B ・・・④
問2 ④に入るBの返事を選択肢から予測する問題です。
第1問 B
ファンクラブへの入会を勧誘するウェブサイトを読み、質問に答える問題です。
「ファンクラブの説明」「会員レベル(会費)と特典」「追加情報」の3つのパートに分かれています。
その3つの細かい情報を読み取って、答えを選択します。
やはり易しい問題なので、素早く全問正解を目指したいところです。
第2問 A
ミュージックバンドのコンテストの評価と、3人のジャッジのコメント、総合評価の3つのパートを読み取って、設問に答える問題です。
総合評価と他の2つの情報を照らし合わせ、総合順位を推測する問5は新傾向であり、やや時間を要する問題と言えます。
第2問 B
2つの英文を読み、設問に答える問題。
5問ともしっかり正解したいです。
問4はパラフレーズ「言い換え」に気づけるかがポイントです。
問5は、返信された文面に更に反論するにはどのような情報が必要かを類推し選択させる問題で新傾向と言えます。
第3問 A
英文とフローチャートを読み取り、設問に答える問題。
Q&Aは、平易な表現が多く、非常に分かりやすいと思われます。
ただし、地名や駅名、駅からの距離、バスの運行間隔など細かい情報をしっかり把握しなければいけません。
素早く、正確な処理能力が問われる大問です。
第3問 B
日本に住む外国人と日本人との交流に寄与する施設の存続のための募金活動への参加を依頼する学校新聞の記事を読み、設問に答える問題。
時系列を完成させる問題は、事前に選択肢を確認し、読みながら解答していくことで時間が短縮できます。
本文を読み始める前に必ずそのような問題の有無をチェックすることを習慣化しましょう。
あわてて本文をすぐに読み始めないようにしましょう。
第4問
二つのメールの文面、電車の時刻表、水族館の来場者の数など複数の情報源から解答の根拠を見つけ出す問題です。
情報量は多いですが、設問順が文章の流れとほぼ重なっており、該当箇所を見つけ出すのにそれほど苦労しません。
ケースによりオプションが変わりますが、そこを見落とさなければ、満点を狙えます。
第5問
プレゼンテーションコンテストに参加することになっているという設定です。
ひょんなことから飼うことになった牛との活動に関するニュースをスライドにしていきます。
牛と出会う前の筆者の体験から現在に至るまでの時系列問題が出題されています。
牛の能力、牛の特徴など細かい部分を問う問題もありますが、文脈を追えていればさほど難しくはありません。
第6問 A
ややこった設定です。
設定① スポーツの安全性に関する学校の課題で、プレゼンテーション用のポスターを作成する
設定② 「アイスホッケーをもっと安全にする」という記事を見つけたので、それをポスター化する
ポスターは作成途中で、空所が4つあります。
本文を読みながら、その4つの空所を埋めていくのが問題です。
solutions「解決策」を読み取る問3はやや難問。
第6問 B
人口甘味料に関する説明文を読んで、4つの設問に答える問題です。
問3は5つの選択肢の中から2つを選択する問題です。
消去法による解答になるが、どれも紛らわしい選択肢で2つに絞るのはかなり難しい。
今年一番の難問か!
まとめ
今回、共通テストを解き直してみて、分析の結果は1月に解いた時と同じでした。
基本的な単語力と文法力を備えていれば、あとは処理能力をあげていくだけです。
それで、満点に近い点数が取れます。
もちろん、本番はいつも通りの実力をなかなか発揮できるものではないので、「絶対に満点」とは言えませんが、少なくとも1~4ミスくらいでは収まるのではないでしょうか。
そのためにはやはり、日々、音読を続けること、速読を意識して、スラッシュリーディングをしていくことが大切です。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
この記事に関する質問、学習相談は以下のリンクから當山宛にご連絡ください。
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