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神奈川県、県立高校ICT教育利用本格化!何が必要なのか。費用は?

高校生

こんにちは。中川駅から徒歩7分の位置にある学習塾、個別進学塾erfolg(エアフォルク)です。

都筑区で一番信頼される塾を目指すと謳い始めて早1年が過ぎました。

信頼されるまでにはもう少し時間がかかりそうですが、

日々生徒たちとともに楽しみながら学習しています。

さて、今回のテーマは神奈川県のICT教育についてです。

昨年度末に神奈川県教育委員会より各高校を通して以下のリーフレットが公表されました。

クリックするとPDFをダウンロードできます。

令和4年度に高校に入学する生徒(新学習指導要領初年度の学年)から

県内の県立高校に通う生徒は基本的に一人一台の端末を利用し学習を進めるというお知らせです。

このリーフレットを読んでみて、私自身いくつかの疑問点が浮かびましたので調べてみました。

今回はそのご報告です。

リーフレットの内容

リーフレットのおおまかな内容は以下の3つです。

① 県立高校の校内は、wifi環境を整備する

② 生徒一人ひとりが自分の端末をもつこと

③ 探求的な学びの実現

県立高校の校内は、wifi環境を整備する

神奈川県内のほとんどの高校が高速インターネットを利用できる環境(立地的に)になってきたことから、実現可能との判断がなされたようです。

保護者にとって不安なのは、有害なサイトへのアクセスやいじめに利用されることがないかということだと思います。

公表されている内容を要約すると、一般の回線と今回高校側が整備するwifi環境は同じ経路ではあるものの登録した端末以外は学校のネット環境にアクセスできないように設定されるようです。

また、その登録した端末がどのようなサイトにアクセスしたのか、どのようなやり取りをしたのかも分かるようなシステムになります。

また、暴力、犯罪、ポルノなどの有害サイトへのアクセスは不可能です。

生徒一人ひとりが自分の端末を持つこと

端末とはタブレットやパソコンなどの情報機器を表します。

高価なイメージがあります。

高校の教科書や副教材、電子辞書の購入など、ただでさえ保護者の負担は大きなものになります。

それに加えて、タブレット、またはパソコンまで購入する余裕があるのかと不安になります。

ただし、よく読んでみると、スマートフォンでも問題ないようです。

ネットを検索してみると、そもそもスマートフォンの所有率の現状も

今回の決定を後押ししたようです。

もちろんご家庭の方針で、「スマートフォンは持たせたくない」という場合もあると思います。

そのような場合は、高校から貸し出しが受けられます。

高校が所有する端末の数と神奈川県の高校生のスマホ所有率を天秤にかけ、

BYOD実施可能との判断に至ったのでしょう。

BYODとは

Bring Your Own Device「自分自身の端末を持ち込む」の頭文字を並べたものです。

以前は、複数の生徒で1台の端末を利用した学習を行っていたのですが、

①特定の生徒ばかり操作している

②画面が見づらい

③授業のたびに、数十台の端末を教室に運び込む必要がある

など問題が多くありました。

そのような問題を解決するためのBYODです。

探求的な学びの実現

新学習指導要領は、小学校は2020年、中学校では2021年から全面実施されてきました。

いよいよ高校でも、今年令和4年度入学の高校1年生から年次進行で導入されます。

その新学習指導要領の大きな柱の一つに、「思考力・判断力・表現力」があります。

また、どのように学ぶかという点が重視されていることも今回の改訂の特徴です。

「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」という3つの視点です。

生徒たちは、自ら調べ、周りの生徒と協働して結論を探し、

さらに自らの他の知識や他の教科で学習したこととの関連を探求し、

より深い学習へ掘り下げていくことが求められるのです。

そのような探求的な学び、例えば、データの整理・分析や資料作成などICTを利用した学びを

充実したものにするために一人1台の端末が必要となったのです。

どんな利点があるのか

実はすでに2018年から指定された高校で実験的に導入されています。

BYODモデル校(14校)

横浜翠嵐、横浜国際、希望ケ丘、横浜旭陵、柏陽、生田、横須賀、横須賀大津、湘南、上鶴間、秦野、厚木、城山、相模原中等教育学校

これらの高校での利用の結果、様々な利点が報告されているようです。

クラウドの利用
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2019/10/18/1422058_05.pdf より

これまでは、ICTの利用は学校内での限られた時間のみ可能でした。

クラウドを利用することにより、生徒は家庭でも学校と同じ学習を続けられるようになり、

学習時間、学習の質ともに上がっていると報告されています。

学校で出された宿題を自宅でダウンロードする

学校で終えられなかったリサーチを部活や塾の後に、家庭で継続

などもクラウド利用の利点です。

授業の多様化

これまでと異なる授業形態も可能になるようです。

例えば、

教員が作成した解説動画を生徒が自分のスマホで視聴しながら教科書を解いていく

プリントのQRコードを読み取って、単語テストや漢字テストのアプリを利用する

リスニングやシャドウィングを自分のペースで進める

生徒同士の意見交換の場が増える

グループ学習、個人学習の切り替えがスムーズになる

教員が選んだユーチューブの有益な映像を利用できる(生物や化学の実験映像など)

スプレッドシートを利用した一行英作文(Google for Educationを同時に利用した場合)

などがあげられています。

スプレッドシートを利用した一行英作文

英語担当の當山が一番注目したのは、グーグルのスプレッドシートを利用した英作文の授業です。

1つの課題に対し、生徒が同じシートに自分の解答を掲載していく形式のようです。

これによって、他の人の解答を参考にしながら、解答することが可能です。

先に入力する生徒は、英語力がある生徒でしょうから、苦手な人はそれを参考にすると進めやすいでしょう。

また、偏りがちな語彙が、他の生徒の解答を見ることによって広がり始めるのではないかと思います。

スプレッドシートはほぼタイムレスに更新していくので、この学習法を思いついた人は、

すばらしいですね。

また、高校により異なるようですが、ルールにより、黒板の説明をスマホに保存することを

許可するようになった高校もあるようです。

ルールの例が散見されましたので、参考までに抜粋して掲載します。

ルール

充電は自宅で

学校でのSNSへのアクセスは禁止

ウィルス対策は個人の責任で

他人に自分のIDを教えない

その他の利点

プリントが減る

忘れ物が減る(必要な宿題をすべてデータ化、いつでもアクセス可能)

教員の負担減(授業の振り返りなどをデータ入力で済ませられる)

Google for Educationを同時に利用した場合

グーグルフォームを利用して、アンケートや意見交換が簡単にできる

Google for Educationにあるテンプレートを使い放題(教員の負担減)

まとめ

モデル校となった14校では、多くの生徒がスマホを利用して参加していたようです。

ipadなどを持ち込む生徒は小数だったと読み取れる内容がいくつかありました。

また、ある教員の感想では、レポートやプレゼンテーションの作成では、

タブレットの方が向いているが、端末の違いは大きな問題ではないとのことです。

すでに持っているなら、使い慣れた自分のスマホで十分対応できそうです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

いかがでしたでしょうか。

皆様の疑問にちゃんと答えられていますでしょうか。

もしも分かりにくいとに思われる部分がありましたら、メールなどでお知らせください。

可能な限りお調べして、ご報告いたします。

高1生のみなさんには、新しい学習方法を利用して、得をする人になってほしいです。

ただし、勉強の本質に変わりはありません。

努力せずに成績をあげることはできません。

地道に努力する人が、しっかりと成績をあげていけるのです。

その点を忘れずに新しい学習法を利用してほしいです。

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