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神奈川県の高校入試

中学生

こんにちは、都筑区の学習塾エアフォルクです。

今回は、神奈川県の高校入試について少し紹介したいと思います。

県立高校の入試については以前、ブログのテーマで紹介させていただきましたが、そちらをご覧いただいていない方もいらっしゃると思いますので、その復習から入らせていただきます。

【2024年度入試について】

【復習:神奈川県立高校の入試】

講師
講師

ケンくん、こんにちは。今回のテーマは、神奈川県の高校入試です。

一カ月ほど前に、県立高校の入試について説明しましたが、覚えていますか。

ケン
ケン

もちろん、覚えています。

講師
講師

おっ、えらいね。
どんな内容でしたか?

ケン
ケン

うっ、それはちょっと一言では説明できません。

はな
はな

内申が大切だと教えてもらいました。

ケン
ケン

それな!
それに面接もあるんだよね?

講師
講師

そのとおり!
神奈川県立高校の選考基準は、「調査書の評定」「学力検査」「面接」の3つです。そして学校によってはそれらに「特色検査」が加わります。
調査書の評定というのが内申点によって決まる点数だよ。

2024年度入試より面接がなくなり新しい入試制度が始まります20230616追記

はな
はな

内申の配点はかなり大きな点数だったような記憶が、、、。

講師
講師

そのとおり!
内申点を重視する学校によっては、1,000点満点中400点を占めることもあるんだ。

ケン
ケン

それは大変だ!
あと、2回試験があるんじゃなかったっけ?

はな
はな

それはちょっと違うよ!
一次選考が内申点を含むのに対して、二次選考では内申点が選考基準に入っていないだけ。試験は1回だけだよ。

講師
講師

そのとおり!

はなさん、よく覚えていましたね!

選考方法が2種類あるだけで、試験自体は1回です。

二次選考では、内申点が選考基準に含まれまず、「学科試験」「面接」、それに学校によって「特色検査」が加えられるまさに実力勝負の戦いです。

ケン
ケン

そうだった!

内申が悪い僕でも安心だ!

講師
講師

それもまた違うよ、ケンくん。

二次選考は、合格定員全体の10%だけの枠で、ものすごくシビアな戦いなの。内申は1点でも高い方が有利になること間違いなしだよ。

ケン
ケン

分かりました!受験は甘くないね~。

講師
講師

ということで、以上で復習は終わりで、今日の内容に入ります。

今日は、私立高校の受験にも目を向けたい。

●県立高校入試へ

●続・県立高校入試へ

入試の種類【私立高校】

神奈川県の私立高校に入る方法は大きく分けて3つあります。それぞれの選考基準や出願資格、選抜方法を自分の現状や性格とも照らし合わせ、自分に有利な方法を吟味していくことが大切です。

また、神奈川県には下の3つのどの方法でも入れない高校もありますので、注意が必要です。高校での募集をしていない完全中高一貫校です。

その中には、神奈川御三家(聖光・栄光・浅野)、女子御三家(フェリス・横浜雙葉・横浜共立)も含まれます。

推薦入試

私立高校にある制度で、受験資格に「第一志望」という重要ポイントがあります。第一志望ということは、合格したら必ず入学するという条件の入試で、他の高校に受かったとしてもその他の高校に行くことはできないということです。

入学を辞退できない代わりに、一般入試とは異なる方法で、そして通常は一般入試よりもやさしめの基準で入学許可をもらえるシステムだと考えてください。

以前、神奈川県立高校の入試は、前期入試と後期入試に分かれていましたが、前期入試が推薦にあたります。前期試験を受験する際には、中学校の先生から「合格したら絶対にそこに行くこと」と強く指導されたものでした。

2013年度入試から共通選抜となり、県立高校では推薦入試がなくなりました。

では、私立のどの高校が推薦入試を行っているのでしょうか。

実は一部の高校を除き、県内のほとんどすべての私立高校が推薦入試を導入しています。

推薦入試を受けるには、中学校長からの推薦が必要です。また、中学校と高校の先生の事前相談があり、内申点や出席日数などいくつかの項目をクリアする必要があります。事前相談を通過できれば、ほとんど落ちることはありません。

ただし、慶應義塾高は推薦も大人気で、毎年かなりの不合格者数が出ています。

【慶應義塾高・推薦入試】高校ホームページより
出願者数 一次試験合格者数 二次試験受験者 二次試験合格者 入学者
81 49 49 40 40

さすが慶應義塾ですね。推薦入試も競争率がすごいです。

もちろん、東京都や埼玉県、千葉県の私立高校の推薦入試を受けることもできます。県内の私立と異なり、中高の先生の事前相談はありません。

神奈川県私立高校の推薦入試の選抜方法

① 書類選考のみ
② 面接試験
③ 作文

事前相談で、ほぼ合格が確定していますので、①のみの学校が多いようです。面接試験や作文でもよほどのことがない限り、不合格になることはないと考えて大丈夫です(慶應のように例外もあるのでしっかり確認する必要はあります)。

併願確約

併願確約は神奈川県内の私立高校独特の入試制度です。

推薦入試と異なり、合格していても別の高校を選択することができるです。ですから、言い方は悪いですが、県立高校や、志望順位の高い私立の本番の前に、抑え(保険)としてキープしておけるのです。

高校生になれるという保証のもと、挑戦校の入試に挑めるというはそれ自体メリットです。なぜなら、入試は自分の心の弱さとの闘いでもあるからです。

何だか、かっこつけた言い方のようですが、本番で自分の実力を出せる人はそんなに多くありません

誰しも、普段ならやらないミスを本番ではやってしまうものなのです。

ですから、少しでも精神的な不安は取り除きたい。

そのため、第一志望の前に1つでも合格校を作っておくことは精神的な強みになるのです。

各高校が出している基準をクリアし、中学校と高校の先生の事前相談で問題がなければほぼ合格です。

どのくらいの確率で合格するかというと100%です。

ただし、学校によっては基準を満たしていても、事前相談で受験資格をもらえない場合もありえます。

例えば、山手学院などは大学合格実績のすばらしさもあって、大人気です。基準も高く、オール5に近い成績(例えば131とか)でも事前相談で、通らない可能性すらあるのです。

内申の基準
学校により異なりますが、中3受験時の9科目の内申の合計(45点満点)のうち〇点という決め方が多いです。
また、県立高校と同様に、(中2の内申)+(中3の内申)×2の135点満点中の〇点のような出し方の場合もあります。

山手学院は第一志望で受けるに値する素晴らしい学校で、併願にするのはもったいない高校だと個人的には思いますが、「どうしても高校から全員一緒にスタートをきれる県立高校に行きたい」とか、「どうしても大学受験のない大学附属校に行きたい」という気持ちも十分納得できます。

なお、慶應義塾高や法政二高などには、併願確約の制度はありません。

オープン入試

オープン入試とは、一般入試のことです。

ほとんどの場合、英数国3科目の筆記試験です。学校によっては面接試験が加わります。

内申点などの制約がなく、当日の学科試験の点数のみで選抜されます。優遇もない代わりに、当日の点数次第では、内申がものすごく悪くても逆転の可能性もあるのです。

オープン入試は併願や推薦と異なり、保証が全くありませんので、第一志望1校のみの受験というのは危険です。

できるだけ事前相談のある併願確約をもらったうえでの受験がおすすめです。

内申点が悪く、希望する学校で併願確約がもらえなくて、どうしてもオープンで合格したいという場合は、複数校を受験する必要があるように思います。

併願確約や推薦入試は2校も3校も受験するということは基本的にできませんが、オープンはスケジュールさえ問題なければ、何校でも受験することができます。自由で開かれた入試なのです。

他県、東京都の私立高の受験

東京都や埼玉県、千葉県の私立高校を受験する生徒も少なくありません。これは、東京都の中学生が神奈川県の人気校、慶應義塾や法政二高、中大横浜、桐蔭学園を受験しに来るのと同じです。

東京都

東京都には人気のある私立高校が多数存在します。開成高、桐朋などの進学校、早稲田大学高等学院、早実、慶應女子、明大明治、青山学院、中大杉並、中大附属、法政大学などの附属高校です。

ただし、東京都の私立高校の受験解禁日は神奈川県と同じく2月10日です。スケジュールの調整が難しく頭を抱える受験生もいるでしょう。

同日に2つの高校を受験することは、高校入試ではできません。中学入試との違いにも注意が必要です。難しい選択に迫られることも多々あります。

東京都の私立高校でも推薦入試を受けることができます。第一志望の入試です。

併願優遇とは?

東京都の私立高校には併願確約の制度はありません。

しかし、高校によっては、説明会などに参加して、受験生本人および保護者が高校の先生と事前相談し、一定の基準を満たしていれば、併願優遇という扱いで受験ができる可能性があります。

高校によりその基準には大きな差があります。内申点の基準、または模試の基準、あるいはその両方を基準とする高校もあります。

優遇なので合格を確約されるわけではありませんが、当日の点数に数点の加点がもらえますので、だいぶ有利に受験することができるのです。

残念ながら、人気の大学附属校にはこの制度はなく、私立の大学受験校に多く見られる受験タイプです。

千葉県

千葉県では、渋谷教育学園幕張高校、市川高校などが根強い人気です。

1月中旬から受験が始まります。神奈川県の受験が本格化する前に、受験ができるので、早く安心したい受験生にはたいへんありがたいのではないでしょうか。

遠いので、志望順位は低いのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、今や上の二校は押しも押されもせぬ大人気校で、神奈川県から第一志望での受験を考えている受験生もいます。

受験科目に注意

千葉県の私立高校は、神奈川県の私立高と異なり、5科目受験の高校が多くあります。上の渋谷幕張や市川高校も5科目受験です。

なお、東京都では開成高校も5科目受験です。

ほとんどの私立高が3科目受験ですので、注意が必要です。

埼玉県

埼玉県は、神奈川県と同じく事前に相談することが大切です。

ただし、本人・保護者が直接高校に相談に行くというところが、神奈川県の事前相談と大きく異なるところです。

基準も神奈川県と異なり、ほとんどの高校の基準が中3のみの内申になります。9科目(45点満点)、5科目(25点満点)、または、両方に基準点が設定されています。

多くの高校がオール4以上あると相談役の先生の対応もかなりよくなるようです。栄東高校や開智高校などかなりの難関校でも同様です。

言い忘れるところでしたが、業者模試の成績表を事前相談のときに持っていかなければなりません。コピー不可です。

内申点のハードルはそれほど高くありませんが、模試の偏差値はかなりシビアだと考えてください。

内申点の基準と模試の基準をクリアできていれば、当日に大きな失敗をしなければ、問題なく合格できる制度です。「絶対に合格します」などとはっきり宣言してはもらえませんが、「この成績では合格は難しいかもしれません」などと言われなければ、「併願優遇で受験できる」と考えて間違いありません。

立教新座高や慶應志木高、早大本庄などは、推薦入試と一般入試のみの受験で事前相談における優遇制度は残念ながらありません。

偏差値の基準や優遇制度の活用に関しては、過去の生徒の情報でかなり詳しいデータがありますので、興味がある方はご相談ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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