こんにちは! 都筑区にある学習塾、個別進学塾エアフォルクです。
今回は、小中高生に読んでほしいシリーズということで、本の紹介をします。
タイトルから分かるように、今回は英語の本です。いつも英語というわけではありませんが、私の専門が英語なので、英語の本に関する紹介が多くなるように予想しています。月に2回は、紹介できたらと思っています。
今回紹介するのは、イギリス人作家の ジャックリーン ウィルソン(Jacqueline Wilson)さんが書いたsleepovers「お泊り会」です。
著者 | Jacqueline Wilson |
イラスト | Nick Sharratt |
出版 | 2001 |
Page | 112 |
ISBN | 978-0385601818 |
著者のウィルソンさんは、子供向けの物語文を数多く書いている有名な作家です。
子供向けと表現すると中高生は嫌がりそうですが、英語を勉強するにはちょうどいいです。大学入試の本格的な長文に取り組む前に楽しむつもりで読んでおくと、プラスになることも多いです。
彼女の作品の中には他にもおすすめしたい本がありますので、こちらでおいおい紹介していきたいと思います。
112ページと聞くと、ちょっと読み切れるか不安だと思うかもしれませんが、物語は15章に分かれています。1章あたり、400~800語くらいなので、英検3級程度以上の実力があれば、30分くらいで読める章もあると思います。ストーリーが身近な内容で共感しやすいので読みやすいです。
対象
学年的には、小5~高2生くらいでしょうか。
英検4級レベル~英検準2級レベルの人まで楽しめます。
内容的には小学4年生以上であれば、すごく共感できる部分があると思います。
大人が読んでも最後まで読みたくなると思います(個人の感想ですが)。
あらすじ
主人公は、小学生の女の子。名前はDaisy(デイジー)。事情があって引っ越してきたばかりです。新しい学校では、友達もできましたが、まだ、本当に自分が受け入れてもらえているか不安な日々を過ごしています。
そんなある日、友達の一人が誕生日にSleepover Party(お泊り会)をしてもいいとお母さんが言っていると話し、デイジーも誘ってもらい、喜びます。話の流れから、今後誕生日ごとに誕生日の人の家でSleepover Partyをすることになります。
でも、デイジーには友達に言わないと決めたある秘密が、、、。
そしてSleepoverのたびに、起こる事件やいざこざ、、、。
友達付き合いの中で考えなければならない様々なこと、つらいこと、悲しいこと、楽しいこと、励まされること、日常の生活で誰もが体験すること、感じることが分かりやすく描写された本書を読んで、みなさんも何か感じてほしいと思います。
洋の東西を問わず、友達関係というのは大切で、不安と期待と、喜び、絶望と隣り合わせのとても難しい関係なのだと分かります。
高校生のみなさんには、文化の違いや日本との共通点、デイジーの両親の教育方針など、そういった部分にも注目して読んでほしいです。
外国人への印象も変わるのではないでしょうか。
「アメリカ人もイギリス人も、どこの国の人だって、いい人もいれば、付き合いにくい人もいる」
海外に住んだことがある人なら誰でも感じるこの当たり前のことを本を読むことで体感することができたら、とてもいいことだと思います。
読み方
●話の流れを推測しながら読み進めましょう。
●自分だったらどのような反応をするのか、想像しながら読みましょう。
●知らない単語があっても辞書に頼らずに読むようにしましょう。
●英単語のかたまりごとにスラッシュしながら読み進めましょう。
スラッシュリーディングは、日本人が英文を読む上で、必要不可欠のリーディングテクニックの1つです。複雑な文章を分かりやすくすることができます。
例えば、下の英文を訳してください。
難しい!
確かに!
でも、これに意味のかたまりで、スラッシュを入れると
スラッシュを入れる読み方を習慣化していると、読むスピードがどんどん速くなります。慣れてくると実際にスラッシュを入れないでも、スラッシュリーディングができるようになってきます。
なるほど!
できるかもしれません。
●人名や地名、数字など忘れてしまいそうな部分にはマークをつけながら読みましょう。
●butやso、thoughやbecause、as a result, in spite of, on the other handなどのように話の展開に役立つ語句(ディスコースマーカーといいます)に注意しながら読みましょう。説明文などでは特に注意すべきリーディングテクニックです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今後もおすすめの本を紹介していきますので、時間があるときにまた訪問してください。
コメント
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[…] ④のディスコースマーカーについては、別のブログでも紹介しました。 […]