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高校生が受けるべき英語 資格・検定試験とは?

高校生

こんにちは、個別進学塾エアフォルクの當山です。

今回のトピックは、英語資格・検定試験です。

主に、高校生向けの内容ですが、小中学生も、是非読んでください。

4技能の重要性が叫ばれるようになり、資格・検定試験の受験者数は増加傾向にあります。

4技能とは?

英語の「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能のことです。
この4つの技能をバランスよく学ぶことが大切です。

英検を例にとると、2015年の受験者数と2019年の受験者数で、約70万人増加しています。

また、同様に大学が入試でこのような外部試験(大学のオリジナルの試験ではない英語の試験)を利用する率も増加傾向です。

旺文社 教育情報センターが2021年2月1日にリリースした資料によると、

一般選抜で、外部試験を利用していた大学は、2017年の110校から、2021年は234校になり、2倍以上の伸びを示しているようです。

ますます、重要度が増すその英語資格・検定試験を徹底分析したいと思います。

高校生のみなさん、最後までお付き合いください。

英語資格・検定試験とは?どんな試験があるのか?

高校生のみなさんであれば、どんな資格・検定試験があるのか、だいたい名称などはご存じのことと思います。

今回は基本から確認するためにも、その1つひとつの特徴を簡単に紹介します。

英検

正式名称は、「実用英語技能検定」で、公益財団法人 日本英語検定協会が運営する日本最大級の検定試験です。

英検1級から英検5級までの7段階のレベルで合否、およびスコアにて評価します。

1級と2級の間に、準1級、2級と3級の間に準2級があります。

英語の基礎からの出題もあり、ビギナーにとってはありがたい試験です。

GTEC

GTEC(ジーテック)は、Global Test of English Communication「英語によるコミュニケーションの世界的なテスト」の略で、ベネッセコーポレーションが運営する英語検定試験です。

小学生~中1生用のGTEC Junior、中高生向けのGTEC(これが大学入試で利用されています)、社会人用のGTECと3種類あります。

名称にコミュニケーションという言葉が使われている通り、「使える英語」を追求した内容で、小学生から社会人まで、英語の実力を継続的に測ることを目的としています。

英検のように合否がでるテストではなく、スコアで評価されます。

TEAP

TEAP(ティープ)は、Test of English for Academic Purposes「学術的な目的のための英語の試験」の略で、上智大学と日本英語検定協会による共同開発です。

GTECと同じく合否ではなく、スコアで評価されます。

主に大学入試を想定して作成されています。

TOEIC

TOEIC(トイック/トーイック)は、Test of English for International Communication「国際的コミュニケーションのための英語のテスト」の略で、ETSという世界最大の非営利テスト開発機関が作成しています。

ETSは、アメリカのニュージャージー州を拠点としていますが、日本での運用は、IIBCが執り行っています。

主に、ビジネスや実生活の中での英語力を中心に問題が作成されています。そのため、就職などの際に、高得点を持っていると有利になる場合があります。

企業によっては、昇進の条件にしている場合もあります。

TOEFL

TOEFL(トーフル)は、Test of English as a Foreign Language「外国語としての英語のテスト」の略で、TOEICと同じくETSが開発しています。

主に、アメリカの大学への入学に耐えうる英語力を所持しているかを見極めるための基準として作られている試験です。

そのため、試験の内容も大学のキャンパスでのやり取りや大学の講義など学術的なものが扱われています。

IELTS

IELTS(アイエルツ)は、International English Language Testing Systemの略で、イギリスのブリティッシュカウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構、オーストラリアのIDPが共同運営する試験です。

主に、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの大学へ留学が考える場合に利用される試験です。

現在は、アメリカでも80%くらいの大学が、受験資格、または選考基準の一つとして利用しています。

試験時間や実施状況

それでは、それぞれの試験の詳細を見ていきましょう。

試験により、試験時間の長さ、料金、回数、評価方法など様々です。

名称 技能数 時間 回数 費用 評価
英検 4技能 3級    80分
準2級 105分
2級  110分
準1級 125分
3回/年 3級   6,400円
準2級  7,900円
2級   8,400円
準1級  9,800円
合否
スコア
GTEC 4技能 CBT 150分 3回/年 CBT 9,900円 スコア
TEAP 2技能
4技能
リーディング 70分
リスニング  50分
ライティング 70分
スピーキング 10分
3回/年 2技能  6,000円
4技能 15,000円
スコア
TOEIC 4技能 リスニング  45分
リーディング 75分
スピーキング 20分
ライティング 60分
ほぼ毎月 L & R    7,810円
S & W 10,450円
スコア
TOEFL 4技能 リーディング 54-72分
リスニング  41-57分
スピーキング     17分
ライティング     50分
ほぼ毎週 245ドル スコア
IELTS 4技能 リーディング 60分
リスニング  約30分
ライティング 60分
スピーキング 約10分
48回/年 CBT 26,400円
PBT 25,380円
バンド

※ 英検のスピーキングテストは、別日に行われ、上記の時間に含まれません。

※ TEAPの2技能試験は、リーディングとリスニングの2技能です。
  その他の組み合わせでの2技能受験はできません。

※ TOEFLのリーディングとリスニングの時間に幅があるのは、得点に換算されないサンプル問題がどちらかの技能に含まれるからです。サンプル問題は、問題の検証用に利用されるようです。

※ IELTSのCBTは、Computer Based Testing(コンピューターを利用するテスト)を表し、PBTは、Paper Based Testing(紙と筆記用具を用いるテスト)を表します。

※2021年7月現在

各技能の評価方法

英検

各級の合否とともに、CSEスコアにより英語力を客観的に評価されます。

CSEスコアとは、国際的評価基準であるCEFRとの関連性を持たせて開発されたユニバーサルなスコア尺度です。

3級 準2級 2級 準1級 1級
CSE合格ライン 1,456 1,728 1,980 2,304 2,630
CEFR A1 A2 B1 B2 C1

※ CSEのトータルスコアは、CEFR基準も表示されます。

※ CEFRについていは、次の項で説明します。

GTEC

技能 得点
リスニング 0~350点
リーディング 0~350点
スピーキング 0~350点
ライティング 0~350点
トータル 0~350点

※ 各技能、トータルスコアは、CEFR基準も表示されます。

TEAP

技能 得点
リスニング 20~100点
リーディング 20~100点
スピーキング 20~100点
ライティング 20~100点
トータル 80~400点

※ 各技能、トータルスコアは、CEFR基準も表示されます。

※ 英検同様、CSEスコアでも評価されます。CSEでは、各技能1,000点、総合4,000点です。

TOEIC

TOEIC L & R

技能 得点
リスニング 5~495点
リーディング 5~495点
トータル 10~990点

TOEIC S & W

技能 得点
スピーキング 0~200点
ライティング 0~200点
トータル 0~400点

TOEFL

TOEFL iBT

技能 得点
リスニング 0~30点
リーディング 0~30点
スピーキング 0~30点
ライティング 0~30点
トータル 0~120点

IELTS

技能 得点
リスニング 4.0~9.0
リーディング 4.0~9.0
スピーキング 4.0~9.0
ライティング 4.0~9.0
トータル 4.0~9.0

※ IELTSのトータルスコアは、オーバーオールと呼ばれます。

※ 各技能、オーバーオールともに、0.5点きざみで評価されます。

※ 各技能、トータルスコアは、CEFR基準も表示されます。

各試験 評価の比較

上の対照表は、文部科学省が公表している各資格試験とCEFRとの対象関係を表したものです。

CEFRとは、Common European Framework of Reference for Languages 「ヨーロッパ言語共通参照枠」の略語で、セファールと発音します。

20年以上にわたる研究を経て、欧州評議会が2001年に発表した指標で、言語の4技能(読む・聞く・話す・書く)の習熟度を評価するために利用されます。

CEFRの6段階は、以下の言語レベルに分類されています。A1が最も基礎の段階、C2が最も高い言語レベルを表します。

どの試験を受験するべきか

受験生は、その目的と自分の英語力の位置によってどの試験を受けるべきか見極めるべきです。

英語力を伸ばすことが、目的なのか、日本の大学入試で有利になりたいのか、コミュニケーション力をつけたい、留学を視野に入れている、など人それぞれだと思います。

まず、国産でない資格・検定試験であるTOIEC、TOEFL、IELTSの受験は、かなりハードルが高いことを認識してください。

リスニングはナチュラルスピードに近く、語彙に制限はありません。

また、分量が多く、大学入試の比でないくらいの速読力が求められます。

ただし、留学を考えている場合は、その高いハードルを越える努力をしなければなりません。

まずは、時間をかけて、英検やGTECなど日本人が作った日本人のための試験で実力をつけていくことが近道のように思われます。

日本の大学入試で利用したいと考えている皆さんは以下の数値を参考にしてください。

各外部試験の大学における利用率です。こちらから資料を確認できます。

【旺文社 教育情報センター 公表】一般選抜

試験名 英検 GTEC
CBT
TEAP IELTS TOEFL GTEC TOEIC

TEAP
CBT
利用率 97 93 88 82 82 80 68 68

※数値はパーセントです。

【旺文社 教育情報センター 公表】総合型・推薦型選抜

試験名 英検 GTEC
CBT
TOEIC GTEC TOEFL IELTS TEAP TEAP
CBT
利用率 98 85 82 79 76 65 65 54

※数値はパーセントです。

日本の大学への進学を考える場合、最も多く利用されているのはやはり英検です。

ケン
ケン

それでは、受験すべきは英検ですか?

とうやま
とうやま

そんなに単純でもないのです。

英検は、2級から何らかの形で大学入試に利用され始めます。

しかし、MARCH以上の難関校だと準1級が求められることもあります。

求められる基準は、学部・学科により様々です。

当然、偏差値の高い学科ほど高い基準が設定されています。

準1級は、普通の実力の高校生には合格が難しいレベルです。

ですが、大学にもよりますが、その他の外部試験の基準を見ると、「他の外部試験なら基準をクリアできそう」というケースも意外にあるのです。

前もって基準を確認して、どの試験が有利なのかを判断することが必要です。

更に、試験には向き不向きがあります。

各試験ごとに試験内容が異なるからです。

友達の意見が自分に当てはまるとはかぎりません。自分自身での確認が必要です。

自分はどの試験で実力を発揮できるのかを確かめることで、もしかしたら思いもよらない結果が得られるかもしれません。

まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

グローバルな世界に生きる、そして生きていく高校生のみなさん、上のイラストのようにあせって英語を話す状態から抜け出すためにも、積極的に4技能の試験を受験してみてはいかがでしょうか

大事なところをまとめると以下のようになります。

◆資格・検定試験は、単に英語力を評価するだけではない

◆多くの大学が外部試験を何らかの形で利用している

◆最も利用率の高い試験は実用英語技能検定(通称英検)

◆英検だと英検2級から利用され始めている

◆大学により利用基準が様々、試験により有利不利もあり得る

◆試験の傾向は様々、自分に合った試験で意外な結果が得られるかも

ぜひ、皆様の検定試験合格のサポートをさせてください。

塾生の方は、直接相談してください。

塾生以外の方も、お気軽にお問い合わせください。

コメント

  1. […] 高校生が受けるべき英語 資格・検定試験とは?今回のトピックは、「英語… […]

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