
ぼくは、暗記が苦手です。
勉強に向いていないのかもしれません。

どうして?

覚えたつもりでも見直してみると忘れています。
勉強不足なのか、頭がよくないのか、です。

それは努力不足でもないし、頭の良さも関係ありません。
人間の脳は、忘れるようにできているのです。

では、どうすればいいのですか?

忘れる前に「復習をする」というのが大切だよ。
この「復習をする」タイミングさえ間違えなければ、
これまでよりも暗記が楽になるよ。

そのタイミングとは?

それが今日のテーマです。
覚えるためのベストなタイミングをコントロールする
記憶強化アプリ「Anki(アンキ)」の紹介です。
🔍 Ankiとは?
Ankiは、暗記学習に特化したフラッシュカードアプリです。
最大の特徴は、「間隔反復(spaced repetition)」という学習法を取り入れていること。
これは、「忘れかけた頃に復習するのが、もっとも記憶に残りやすい」という科学的な知見に基づいています。
Ankiは、あなたの回答履歴をもとに復習のベストなタイミングを自動で調整してくれます。
💡 どんな勉強に使えるの?
暗記もの全般に利用できます。英単語や漢字、社会の年号や理科の用語集など覚えにくいものをどんどん入力していきましょう。
🌟英単語(単語+意味、音声つきもOK)
🌟社会の一問一答(問題と答えをカードに)
🌟理科の用語や公式
🌟漢字の読み書き
🌟英検やTOEICの例文暗記
🌟資格試験
勉強の暗記以外にもAnkiを活用しましょう。
例えば、面接試験の準備にも使えます。面接試験を受ける際には誰でも、「想定質問」を作成し、その質問への回答案を作り、繰り返し練習をします。その練習の1つの手段にAnkiが便利です。
【想定質問】→ Ankiの表にこれ!
大学で何を勉強したいと考えていますか?
練習の初期段階では、ここに「ヒント」や「キーワード」などを入れておくと、よい練習になるでしょう。

【回答例】 → Ankiの裏にこれ!
社会の基礎的な知識から労働や福祉などの専門的な知識まで幅広く学んでいきたいと思っています。オープンキャンパスでお会いした小田教授のゼミに入り、現代の社会問題についての知識とともにグループワークでコミュニケーション能力や、問題解決力などの社会的能力を身に着けていきたいです。
また、保育にも興味があるので、学部横断型の科目履修が可能な貴学独特の制度を活かして、並行して学んでいきたと考えています。
このように想定質問と自分で考えたその回答をAnkiに入れておけば、電車の中や外出先でも面接練習がが可能です。総合型選抜などの入試制度を考えている高校3年生にはすごくプラスになると思います。
実は使っているのは中高生だけではありません。本当に様々な使用方法があります。
例えば、大学のゼミやビジネスプレゼンの練習にAnkiを役立てる。
【想定質問】→ Ankiの表にこれ!
「〇〇の課題点に対する3つの解決策は?

【回答例】 → Ankiの裏にこれ!
A案のメリットとデメリットは、、、
B案のメリットと懸念材料は、、、
C案の特長と想定される問題点は、、、
よって、デメリットを最小限に抑えることができ、将来的な需要の拡大を見込めることから、A案でこの企画を進めることが最善であると判断しました。
社会人が自社製品のQ&Aなどスムーズに答えられるように利用している例もあります。
【想定質問】→ Ankiの表にこれ!
このジャケット、少し値段が高いと思うのですが、他のと何が違うんですか?

【回答例】 → Ankiの裏にこれ!
はい。最大の特徴は、見た目の上品さとストレッチ素材による動きやすさの両立です。
一見フォーマルに見えますが、実はアウトドアウェアの技術を取り入れていて、腕や肩がとても動かしやすくなっています。
また、風通しがよく、汗が乾きやすく、猛暑にジャケットを着る必要がある場合に役立つと思います。洗濯機で洗えるのもすごくありがたいので私も愛用しています。洗濯機で洗ってもシワもつきません。
📱 Ankiの基本の使い方(初心者向け)
まずは、アプリをインストールしましょう。
iOSは利用料がかかりますが、4,000円の価値は十分あります。
PCはWindowsでもmacでも無料ですので、節約したい場合は、PCやAndoroidで。
PC(無料)/Android(無料)/iOS(有料:約4,000円)
アプリをダウンロードしたら、
1.デッキを作る
デッキとは、グループ分けとかフォルダーのようなものです。
デッキ1に、「Targetの50まで」とか、デッキ2に理科の1問1答の50問などのような感じで任意でグループ分けができます。
2.カードを作る
表に「問題」、「裏」に答えを書きます。
たとえば:
表:abandon の意味は?
裏:見捨てる、あきらめる
問題は、他にも「穴埋め問題」「並べかえ英作文」「理由を述べる問題」など自分の工夫次第で様々な問題に対応できます。
3.練習を始める
カードをめくって答える
どんなシステムで覚えていくのか?
4.Ankiの出題システム
解答を開くと、「簡単」「正解」「難しい」「もう一度」などのボタンが出てきます。
自分でルールを作って、自分にとって問題のレベルを評価します。
例えば、以下のようにします。
即答できた → 「簡単」
ちょっと迷った → 「正解」
復習が必要 → 「難しい」
不正解 → 「もう一度」
そうすると、自分が選んだ「評価」によって、Ankiさんが再度問題を出すベストなタイミングを設定してくれます。
それに従って、繰り返していると暗記がしやすくなるというシステムです。
✨ プロが教える!Ankiを使いこなすコツ
✅ 自分でカードを作るのが一番!
既製のデッキもありますが、「自分で作る→入力する→復習する」の流れが最強の記憶トレーニングです。
✅ 1枚1情報が鉄則
「1つのカードに詰め込みすぎない」こと。
1つの質問につき、1つの答えが基本です。これが記憶の定着率を大きく左右します。
✅ 音声や画像を活用しよう
Ankiでは、音声や画像もカードに貼れます。視覚・聴覚の両方を使うと、記憶がより深くなります。
✅ 毎日5分でOK
大切なのは、「毎日少しずつ」。Ankiは短時間でも続けるほど力を発揮します。
Ankiのデメリット
Ankiにもデメリットはあります。2つあげておきます。
1つは、「明日までにこれだけ覚えたい」というような緊急性の高いものには向かないという点です。
デッキを作成するには時間がかかってしまいます。
Ankiは、長期的な視野に立って進める学習に向いていますが、
一夜漬け的な学習には向きません。
もう1つは、「継続しないと効果がでない」です。
これは当然ですが、Ankiは暗記を助けるアプリですが、1回で覚えられるようになるわけではなく、最も効率よく覚えるサポートするだけです。
継続なくして、覚えることはでできません。また、2,3日さぼるとその日の課題がたまってしまい、「やる気をなくした~」というケースもあります。
便利ですが、利用法しだいです。
Ankiは記憶を科学する最強ツール
塾に通っていても、自宅での復習の質がカギを握ります。
Ankiは、「わかる」を「忘れない」に変えてくれる、頼れる相棒です。
「ただの単語帳アプリ」と思わずに、ぜひ一度使ってみてください。
学びが変わる感覚を、あなた自身の手で体験してみてください。
ご相談・体験授業のお申し込みはこちらへ
☎ 045-910-5615
受付時間:火曜日~土曜日(15:00-22:00)
※授業中は対応できないことがありますが,メッセージをいただければ必ず折り返します。
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