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続・神奈川県の高校入試

中学生

20230616追記
こちらの記事は古い内容を含みます。
2024年度入試より、神奈川県公立高校の選抜基準から「面接が」なくなります。
こちらの記事は参考程度にしてください。
新しい情報はまもなく掲載予定です。

【2024年度以降の入試についてはこちらをご確認ください】

こんにちは。都筑区で一番信頼される学習塾を目指す個別進学塾erfolg(エアフォルク)です。先日投稿した「神奈川県の高校入試」の続編です。県立高校の入試制度の説明に挑戦しています。前回の投稿の中で、神奈川県の入試制度は、「難しいと有名」などと失礼な表現で形容してしまい、反省しています。多様な観点から編み出した実に公平な選抜基準であるということは間違いありません。そのシステム自体に問題提起したつもりは毛頭ありませんので、ご承知おきください。

聞き苦しい言い訳から始まるブログで大変恐縮ですが、さっそく前回のおさらいから始めたいと思います。

前回のおさらい

神奈川県の県立高校入試(共通選抜)には、第1次選考と第2次選考の2つの選抜がありますが、2回試験があるわけではない。

第1次選考の基準で募集人員の90%までを選考する。

第2次選考の基準で「第1次選考」で合格となっていないものの中から募集人員までを選考する。

4つの基準

選考基準は4つあります。調査書の評定、学力検査、面接、特色検査です。

調査書の評定

いわゆる内申点です。私立高の多くは中3のみの内申点の提出を求めるのに対し、神奈川県立高校は、中2の内申点から点数化します。9教科の5段階評価です。

内申素点 = (第2学年の9教科の評定)+(第3学年の9教科の評定)×2
 ※オール5は45なので、その3倍、つまり135点満点となります。これをAの値とします。

Aの値を100点満点に換算し、(a)とします。

例えば、

 オール5の135点の場合、135÷135×100 = 100点
 オール4の108点の場合、108÷135×100 =  80点 

となります。

学力検査

学力検査は原則5教科(英数国理社)です。それぞれ100点満点ですので、500点満点となります。これをBの値とします。

Bの値を100点満点に換算し、(b)とします。

例えば、

 5教科すべて90点であった場合、450÷500×100 = 90点
 5教科すべて80点であった場合、400÷500×100 = 80点

 となり、(b)はそれぞれ、90点、80点とされます。

面接

神奈川県立高校を受検する生徒は全員、面接試験を受けなければなりません。各校の校長が定める観点ごとの合計得点を100点満点に換算し、これを(c)の値とします。

面接試験は個人面接です。

特色検査

特色検査とは、学力検査とは異なり、思考力・表現力・判断力が問われる検査だと言われています。科目横断的な出題がその特徴で、図表の読み取りや本文との照らし合わせ、知識だけでは解けない、入試本番におけるまさにその場の対応力が問われる傾向が特徴です。

横浜翠嵐や川和高、多摩、柏陽、希望ヶ丘、横浜平沼、鎌倉、茅ケ崎北陵などの上位校を中心に導入されています。

その配点は、100点満点で、(d)の値とします。あとに述べる選考比率で2倍になることもあり、高校によっていは、1200点満点中の200点で、無視できないウェイトを占めています。

選考比率

上の4つの基準に各高校が決める係数をかけ、その合計点が最終的な選考基準となります。下の計算式の中のf, g, h, iを選考比率といいます。前回のブログでもお伝えしましたが、高校が重視する基準にかける比率を高くすることができます。

f(内申点にかける係数)、g(学力検査にかける係数)、h(面接試験の点数にかける係数)は、合計が10となるそれぞれ2以上の数字でなければなりません。また、特色検査の得点にかける係数(i)は、1ないし2です。

第1次選考(S1)

S1 = (a)×f+(b)×g+(c)×h+(d)×i  (特色検査なし)S1 = (a)×f+(b)×g+(c)×h

第2次選考(S2)

 S2 = (b)×g+(c)×h+(d)×i  (特色検査なし)S1 = (b)×g+(c)×h

4つの基準まとめ

第1次選抜 学校別比率の抜粋

第2次選抜 学校別比率の抜粋

もっと詳しく見たい場合は、以下のリンク(神奈川県のホームページ)に行ってみてください。

シミュレーションしてみました①

A君 中2・中3ともにオール5の秀才、当日も5科目合計400点をただき出しました!

A君が横浜翠嵐(比率2622)を受ける場合と、川和高校(比率4421)を受ける場合の得点の違いを見てみましょう。

面接・特色は65点ずつと仮定しています。

高校 内申 学力 面接 特色 合計
素点 135 400 65 65 665
換算 100 80 65 65 310
横浜翠嵐 200 480 130 130 940
川和 400 320 130 130 980

横浜翠嵐は学力検査重視で比率が6なので、学力検査が480点、川和は内申重視で比率が4なので内申が400点。受ける学校によって同じ点数なのに学力検査で160点差、また、同じ内申なのに200点も差がつくのです。合計点も翠嵐が1,200点満点中の940点、川和が1,100点満点中の980点と違いが出ています。

システムをちゃんと知ったうえで中1からその対策を立てるのが大切ですね。

シミュレーションしてみました②

次にオール4のBくんの例を見てみましょう。

高校 内申 学力 面接 特色 合計
素点 108 400 65 65 638
換算 80 80 65 65 290
横浜翠嵐 160 480 130 130 900
川和 320 320 130 130 900

BくんとA君は、1回の内申ではそれぞれオール4とオール5なので、9差です。ですが、3倍されて、100点満点に換算されて、比率をかけられるとその差はそれぞれ、翠嵐を受ける場合(200-160=40点差)、川和を受ける場合(400-320=80点差)となります。

ということは内申が1つ異なると試験当日には8点~9点差になるということではなりますね。やはり内申は重みがあります。中1からしっかり定期テスト対策をして点数をとること、そしてその結果、学校の先生から「この子は努力する生徒だな」と評価してもらうことが大切です。

シミュレーションしてみました③ 

第2次選考のシミュレーションです。学力400点、面接65点、特色65点の場合です。横浜翠嵐の比率は822、川和は732です。ここでは川和高も特色検査の比率を2としていますので、両行ともに1,200点満点です。

※第2次選考の比率は圧倒的に822が多いようです。

高校 学力 面接 特色 合計
素点 400 65 65 535
換算 80 65 65 210
翠嵐 640 130 130 900
川和 560 195 130 885

まとめ

いかがでしたでしょうか。神奈川県立高校の入試制度を少しでも理解していただけたなら嬉しく思います。中学生のみなさんは、この記事を読んで、「学校の勉強がんばらなきゃ」という気持ちになってもられたら、この記事を書いた意味があったと思います。

また、繰り返しになりますが、エアフォルクの定期テスト対策は、3週間前からの3段階方式です。中学生の助けになる問題をたくさん取り揃えてお待ちしていますので、ぜひのぞいてください。

無料の体験授業もあり、教室の雰囲気も塾長(私)の性格もあって、すごくリラックスしていると思います。楽しく勉強できることを保障します。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

エアフォルクは都筑区で一番信頼される塾を目指します!

コメント

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