こんにちは。
都筑区で最も信頼される学習塾を目指している個別進学塾erfolg(エアフォルク)です。
本日は,挑戦してもらいたい英文法の問題がありまして,投稿いたします。
英検2級レベルの問題です。
高校生以上の生徒に解いてもらいたいです。
もちろん,中学生や大学生,社会人の方にもぜひ読んでいただきたい内容です。
記事の流れは,
①問題
②問題に関するヒント,関連する文法事項
③問題の解答
の順序になっています。
次の空所に入る語として最も適切なものを4つの選択肢から選びなさい。
Don’t compare your child to others. There is no ( ) between the sun and the moon.
【選択肢】
① comparing ② comparison ③ compared ④ compares
いかがでしょうか。
4択問題です。
まずは,ヒントを見ずに考えてみてください。
ヒントが欲しい人はこちらです。
空所補充は、まず、品詞から考えるのが鉄則です。
次に時制、その次に文法単元、そして文全体の意味。
compare A to B「AをBと比べる」 compare A with B, compare A and Bも可。
between A and B「AとBの間に」
comparison「比較,比べること」 compareは動詞,comparisonは名詞。
Don’t ~「~してはいけない」
There is A ~「~にAがある」Aは名詞
この下に解答があります。もっと考えたい人は,スクロールを止めてください。
それでは、解答に進みます。
正解は,② comparisonです。
noの次には名詞が入ることからcomparisonだけが文法的に成り立ちます。
comparingはなぜダメなのかという疑問がわきませんか。
comparingを選んだ人は,
There is no ~ing「~することはできない」
という重要文法事項の知識を持っている英語上級者かもしれません。
確かに,There is no comparing~「~を比べることはできない」という表現は成り立ちます。
ただ、この問題の場合は,そのあとが不適切なのです。
compareは,Aを(他の)Bと比べるという他動詞です。
他動詞 = 目的語を取る動詞
この問題では,空所の直後はbetween the sun and the moon「太陽と月の間には」となっており、
compareとつなげることができる目的語が存在しません。
よって、正解は②のみです。
よい機会なので,There is no ~の例文も紹介します。
There is no telling what will happen in the future.
「将来何が起こるかは分からない」
これは入試定番ですね。私立難関高を目指すなら中学生も覚えておいた方がいいです。
There is no accounting for tastes.
「味の好みを説明することはできない(蓼食う虫も好き好き)」
これも入試定番です。日本のことわざも一緒に覚えておきましょう。
There is no denying her ability as a tennis player.
「テニスプレーヤーとしての彼女の才能を否定することはできない」
一方、There is no comparisonも頻繁に見かける表現です。
There is no comparison between them.
「彼らを比べることはできない。両者を比べることはできない」
There is no comparison his work and yours.
「彼の作品と君のでは比較にならない(彼の方がはるかに優れている)」
no comparisonの場合,単に「比較できない」という意味だけでなく,「比べ物にならないほど差がある」という意味が加わることもあります。
ところで,今回皆さんに紹介した問題には元ネタがあります。
続きもあるので,読み直してください。
Don’t compare your child to others.
There is no comparison between the sun and the moon.
They shine when it’s their time.
自分の子を他の子どもたちと比べてはだめ。
太陽と月は比較できないよ。
彼らは自分の時が来たら輝くのだよ。
何とも考えさせられる言葉ですね。
かっこいいです。
実はこの言葉は,子供の成長を心配しすぎる親に向けての言葉なのですね。
「太陽と月を比べても無意味なのと同じように,自分の子供と他人の子供を比べてることも意味がないことです。時期が来たら輝きだします」という解釈でしょうか。
自分が親になったときのためによ~く覚えておいてください。
実践は難しいですが、、、。
ただ、同時に受験生としての今だからこそよく考えてほしい言葉でもあるのです。
受験生もよく自分と他人を比べて不安になっていますよね。
Don’t compare yourself to others.
「自分を他の人と比べてはいけません」
特に,夏期講習の時期になると,本気になりだしたがゆえに,周りのレベルが気になり始めます。
自分よりできるライバルを見つけて,モチベーションにつなげるのは,とてもいい戦略です。
しかしながら,自分より成績上位の友達を見つけて、
それにプレッシャーを感じていたら、伸びる成績も止まってしまいます。
他人の伸び方と、自分の伸び方、そして伸びる時期は異なるのだと理解して、
落ち着いて勉強を進めましょう。
努力は必ず報われる。それを信じて努力する、それが大事なのです。
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