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伸学工房(神奈川全県模試)の「入試会報告会(速報)」

高校受験

伸学工房(神奈川全県模試)様の高校入試(速報)報告会に出席して勉強させてもらいました。

伸学工房様にはいつもお世話になっており、

難度の変化に関する質問にも1つひとつ丁寧に対応していただいております。

本当にありがとうございます!

そして、その資料は、まさに「データの宝庫」です。

その伸学工房様の入試分析を拝聴いたしましたので、

今回はその中で受験生の皆様にも見ていただきたいものを

できる範囲内でお知らせいたします。

公立中学校卒業生数と公立高校募集定員の関係

卒業生数に対する募集定員が2019年を境に減少しています。

2019年度入試が62,2%だったのに対し,2025年度入試は59.4%でした。

子供人口の減少や高校無償化による公立高校離れへの対策と考えられます。

県内の公立中学校卒業生数の増減

横浜北部や川崎南部のように増加傾向にある地域もありますが、

県内の多くの地域で減少傾向にあります。大和、座間、綾瀬、平塚などは顕著です。

公立高校入試概況

低下し続ける出生率の影響のもと、県内の中学校卒業生数も減少傾向にあり、

この傾向は今後も続くことがほぼ確実です。

その対応として、公立高校の募集人員を減らす方針ではありますが、

それ以上に応募者数が減っているというのが現実です。

  公立中学校卒業予定者 66,273名(前年度比マイナス696名)
  全日制一般募集 募集人員 39,395名(前年度比マイナス552名)
  全日制一般募集 応募者数 46,104名(前年度比マイナス1,245名)
  全日制一般募集 受検者数 45,691名(前年度比マイナス1,186名)
  全日制一般募集 合格者数 37,941名(前年度比マイナス575名)
  実質倍率(全体平均) 1.20倍(去年1.21倍)

県内私立高校入試概要

高校授業料の実質無償化の影響もあり、私立高の受験者数はやや増加傾向にあります。

【2025年度入試】特に前年度の数を大きく上回った入試形態

公立高校実質倍率の変化

全体の実質倍率に関しては、ここ数年大きな変化はありません。

しかしながら、分析結果から実質倍率1.0倍以下であったコースや学科の割合が増えていることが分かっています。

その割合は、24%でした。

これは,ピークであった2020年度の29.8%よりは減少しているものの、

最も少なかった2014年度6.5%の4倍弱の割合になります。

※この数字は2学級以上の募集があるコースや学科の実質倍率を分析したものです。

実質倍率Top10

トップは不動の横浜翠嵐高校でした。

去年の1.98倍よりは落ち着いたものの,

今年も1.89倍という高倍率でした。

ケン
ケン

1.89倍って何ですか。

とうやま
とうやま

いい質問ですね。入試の説明を見ていると、「倍率1.89倍」という数字を見かけることがあります。
たとえば、ある高校が100人の合格者を出す予定だとします。
そこに189人の受験生が集まった場合、倍率はこうなります:
189人 ÷ 100人 = 1.89倍
つまり、「合格する1人に対して、約2人が受験している」ということです。
言いかえると、2人に1人ちょっとくらいが合格できるという計算になります。

ケン
ケン

つまり、189人のうち、89人が不合格になるということですか。

とうやま
とうやま

そのとおり。
1.89倍というのは受験者のうち、
半分ちょっとしか合格できない、
正確には53%が合格で、
あとの47%が不合格ということになるのです。
2.0倍というのがちょうど合格者50%―不合格者50%で、
倍率があがるほど、この割合が逆転していくんです。

ケン
ケン

うわあ、それじゃ1.2倍以上の学校を受けるのは怖いなあ。

とうやま
とうやま

確かに、倍率が高い高校を受験するのは勇気がいります。

でも、倍率が高い=あきらめる、ではありません

ちゃんと対策をして、力をつけていけば、チャンスは十分あります!

ケン
ケン

はい、わかりました。

偏差値(全県模試)と学力検査の得点

伸学工房(神奈川全県模試)さんは,全県模試の偏差値と当日の学力検査の得点の関係についても惜しみなく公表してくださいました。

下の表は、その一部ですが、

偏差値75の生徒たちの当日の平均点と

偏差値35の生徒たちの平均点を表しています。

(得点はいただいたグラフを参考に出したアバウトな数字です)

注目すべきは得点差です。

やはり英語が最も得点差を生みやすい注意すべき科目です。

また、理社も苦手にすると大きな得点差をつけられることが分かります。

受験生のみなさんにもすごく参考になる資料だと思います。

自分の日ごろの勉強時間の配分に生かしましょう。

特色検査 採択状況

以下の表は各高校における特色検査の「共通選択問題」の採択状況を表しています。

ケン
ケン

特色検査って何ですか?

とうやま
とうやま

特色検査とは、通常の学力検査とは別に実施される試験のことで、
主に資料などを読み取る「分析力」や
分析結果や他の文献との照らし合わせである結論を導く
「思考力」などが求められます。
学力向上進学重点校やエリート校を中心に19校の高校が実施しています。

ケン
ケン

「思考力」とか「分析力」ってどんな問題なのですか。

とうやま
とうやま

科目横断型といって、普通は1つの試験に1教科の問題ですが、
特色検査では、5科目の知識を合わせて問題を考えるような工夫がされています。
また、問題文も長く、記述問題もあり、対策には時間がかかります。

ケン
ケン

何問あるのですか?

とうやま
とうやま

共通問題が2題と選択する問題(共通選択問題)が2題の計4題で、
小問数は4題合計で21問です。
ただ、読まなければならない文章の量、
分析する表の複雑さを考えるとかなり厳しい戦いです。

ケン
ケン

100点満点ですか。

とうやま
とうやま

配点は100点ですが、高校によって比率を2倍、3倍にすることができます。

ですので、200点、300点の配点の高校もあり,

高校によっては特色検査で大逆転が起こる可能性もあるのです。

まとめ

受験生の皆様、来年の入試に向け、早い時期から対策を始めましょう。

各科目の出題傾向をしっかり理解したうえで、勉強を始めることが大切です。

同時に、どの科目にどのくらい時間を割くべきなのかも考えましょう。

その時間配分は人それぞれです

自分では判断が難しいので、学校の先生や塾に行っている人は塾の先生に相談しましょう。

さらに、各高校の倍率の変化や合格者の平均点、特色検査の有無などと

自分の得意なことをしっかりと見極めて受験校を絞っていきましょう。

末筆ながら、あらためて伸学工房( 神奈川全県模試)様、貴重な研究会をありがとうございました。

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